その日のコンサートは夢を見ているようで、彼らは雑誌から抜け出して眼の前にいるのだなと、現実感がありませんでした。
次の日の朝、彼らに会いたい一心で、父を東京の旅館に残してホテルに行きました。
しかし、どうしたら会うことが出来るかわからず、知り合いもおらず、途方にくれてホテルの廊下で泣くしかありませんでした。
どう見てもお上りさんで未成年、そしてやたら泣いている。そんな私を不審に思ったのか一般客のNさんご一家が話しかけてきてくれたんです。
私が成り行きを話したら「あー、あの兄弟なら夜、廊下でゴルフをやってたで(関西弁でした)」と教えてくださり、Nさんのおばあちゃんが旅館で休んでいる父に連絡を取られ、父が呼び出される始末でした(トホホ) |